進学校での英語の落ちこぼれを防ぐのは中学入学前までの「英単語」学習
中学生になるまでにあとわずかになりました。中学受験をされない小学6年生のお子様は、卒業に向けて小学校生活の最後の締めくくりの毎日を過ごされていることと思います。また、中学受験を選んだお子様では、すでに志望校に決まったお子様もいらっしゃるでしょうし、最後の追い込みに頑張っているお子様もまだいらっしゃると思います。
中学校の勉強でまず気をつけることは?=英語に落ちこぼれないこと
中学校での最大の注意点は「英語」に落ちこぼれないことです。なぜなら、その後の受験や進学状況が大きく有利な方向に変わってくるからです。裏返せば英語が苦手になってしまうと、高校・大学の進学でとても不利になってしまいます。さらに、これからの日本では、大人になって就職する際にも英語が必要になるかもしれません。そういう世の中の流れについては保護者の皆さまの方がよくご存知かもしれません。
特に、せっかく苦労して合格を勝ち取った中高一貫校の英語には要注意です。過去のブログにも書きましたが、中高一貫進学校ではびっくりするようなスピードで英語授業が進んでいきます。それでも授業についていくことができるお子様が多いのは、小学生の間にある程度準備を済ませているお子様が多いからです。もし、小学生の間に英語の「読み書き」の準備ができていない場合、中高一貫進学校では中一の最初から大きなハンディになり、その後の英語に苦戦を強いられ英語がだんだん苦手になっていく可能性が大いにあります。
1学年下から大きく変わる日本の英語教育
かつてないグローバル化に対応するため文部科学省は2020年から大きく英語教育を変更します。この4月(2019年4月)から中学生になるお子様たちは、現学習指導要領で学ぶ最後の学年です。
一学年下の生徒たちはガラリと変わったカリキュラムで学ぶので、皆様の学年は、もし大学入試などで浪人してしまったら英語においてとても不利になる可能性があります。新しい指導要領で英語を学んだ一学年下のお子様たちは、英語学力について皆様の学年より優っている可能性があるからです。そういう下の学年と志望大学を巡って戦うのは大変です。
特に、2021年から大学入試に導入される予定の新しい学力検定方法は、民間の検定テストを使って英語の4技能を評価する方式となっています。英語の4技能とは、「読む」「聞く」「書く」「話す」ですが、これを民間の英語検定試験を使って測定するわけです。民間の英語検定試験とは、具体的には、実用英語技能検定(英検)、TOEFL iBT、IELTS(IELTS Australia)、TOEIC(L&R・S&W)、GTEC、TEAP、IELTS(British Counsil)、ケンブリッジ英語検定です。
これから中学校に入学されるお子様は、6年後に上記の検定試験のどれかを選んで受験し、大学入試に臨むわけです。保護者の皆様の中にはTOEICを受験された方もおられるかもしれません。民間の検定試験は結構大変ではありませんでしたか?
中学英語を初めて学ぶとき、一番何に気をつけるべきか
最初から英語に落ちこぼれないような勉強をすることです。
文部科学省が行なった外国語教育(英語教育)に関する結果に示されるように、中学生になって早い段階にお子様が英語を苦手になったり、嫌いになったりする最大の理由は「英単語が読めない」、「英単語が書けない」「暗記できない」というところにあります。その原因は日本のローマ字教育と大きな関係があります。
お子様は放っておかれると、自然にローマ字を手掛かりにして英語を勉強してしまいます。すると「ローマ字」と「英単語のつづり字」を混乱してしまいます。
そして英単語暗記やリーディング、リスニングにつまずいてしまい、その後の英語学習に大きな支障をきたすようになります。また、英語嫌いになってしまったり、英語が苦手だと感じるようになり、英語の学習への意欲を失ってしまいます。
「ローマ字読みから脱出」するにはどうしたら良いのか?
それは「本物」の英語を使って「本物」の英語を学ぶことです。
すなわち「英語」と「ローマ字」(日本語音)の違いをしっかり理解した上で、「ローマ字」を使わないで英語の学習をすることです。特に、2021年度からは「聞く」「話す」能力が、「読む」「書く」能力と同等に評価されるのです。ローマ字を使って英語を学習をしていたら、英語を聞き取ったり、正しい発音で話したりできるようになりません。
「ローマ字読みからの脱出」は、英語文字(アルファベット)を英語の発音でしっかり身につけるところからスタートします。アルファベットの各文字の読み方を「ローマ字読み」ではなく英語の発音で覚えていくのです。
例えば「u」はローマ字では「ウ」ですが、英語では暗い音色の「ア」となります。こんな風に、ローマ字を介さず、英語本来の発音を、英語の読み書きを初めて本格的に学ぶ中学1年生の時にきちんと身につけることが英語に落ちこぼれないための必要最低限の条件だと言えます。
私立中学では中学1年の1学期中間テストでの「苦手」の発見は遅すぎる?
お子様が中学校に入られて、「英語が難しい」とか「分からない」などと言われるのを耳にしたら、まずはお子様の英単語力の確認をしてみましょう。確認の方法は簡単です。学校で行われた英単語の小テストを見せてもらうか、中間テストで何点取れたかを見るだけで良いのです。
公立中学校の英語は、以前の授業に比べて進度が早くなりましたが、それでも中学1年の1学期中間テストがボロボロであっても、毎日30分〜1時間程度を英語の勉強に費やせば、次回の定期テストではその遅れを取り戻すことができます。
ところが、私立中学校に通うお子様はこうは行きません。特に「進学校」「名門」と呼ばれる中高一貫校では、中学1年の1学期中間テストでお子様の英語の苦手を発見した場合、高い確率で、その後、追いつけない可能性があります。なぜなら全ての教科の授業の進行速度が速く、その日に習った内容を復習し次の授業の予習をするための時間(多くの場合「宿題」として与えられる強制的な学習)に時間を取られてしまい、自分が苦手なことを克服するための時間が取れないことが多いからです。さらに暗記しなければいけない英単語や例文の数が半端な数ではありません。中学の最初に落ちこぼれてしまうと、6年後に大学受験に失敗し「浪人」するまで英語の再学習に時間を費やせなかった、というお子様もいました。
中高一貫の進学校に進学されるお子様は、中学入試終了後から中学入学までの2ヶ月間が勝負
名門私立中高一貫校、あるいは進学校に進学される予定のお子様は、4月の中学校入学までに、「発音とつづり字のルール」(フォニックスのルール)を身に付け、500語くらいの簡単な英単語をフォニックスに基づいて暗記しておけば、中学入学後のスピードの速い英語の授業にまず落ちこぼれることはないでしょう。
なぜなら、フォニックスで500語の英単語を暗記すれば、正しい発音で英単語が身に付くだけでなく英単語の「暗記の方法」が分かるので、授業中に習う単語の多くを、その場で暗記することができるようになるからです。
【ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦】を1冊仕上げれば、この「発音とつづり字のルール」と英単語500語を1〜2ヶ月で身につけることができます。そしてローマ字読みと英語読みの違いをしっかりと理解することができます。
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