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中学校での最大の注意点は「英語」に落ちこぼれないこと

どうして中学生は英語に落ちこぼれるの?

文部科学省が行なった外国語教育(英語教育)に関する結果にも示されるように、中学入学後の早い段階でお子様が英語を苦手になったり、嫌いになったりする最大の理由は「英単語が読めない」「英単語が書けない」「英単語が暗記できない」という点にあります。

その原因は日本のローマ字教育と大きな関係があります。

お子様は放っておかれると、自然にローマ字を手掛かりにして英語を勉強してしまいます。すると「ローマ字」と「英単語のつづり字」を混乱してしまいます。

そして英単語暗記やリーディング、リスニングにつまずいてしまい、その後の英語学習に大きな支障をきたすようになります。英語に落ちこぼれないためには、中学生になる前または中学1年生の早い段階でローマ字読みに対する対策が必要です。

ローマ字読みからの脱出が鍵になる

日本語をベースとして作られている「ローマ字読み」と「英語読み」はどこが違うのか?

その点をクイズ形式でとっても面白く教えてくれる教材が「ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦」です。(「ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦」はミラクルメソッド 英単語1200 に無料でついて来ます)

例えば、vとbの違いでは、このように教えています。

ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦より抜粋

volt (ボルト:電圧の単位) と bolt (ボルト、ねじ釘)  は、カタカナではどちらも「ボルト」と書きますが、vとbの違いで、別種の英単語になります。ローマ字ではborutoと書き、カタカナ同様につづり字の違いはありません。

この2つの英単語、volt、bolt は v と b の発音の違いを認識した上で、つづり字を書き分けなければいけません。また、スピーキングでは v と b を区別して発音しなければ、相手にどちらの単語を言っているのか伝わらないし、リスニングではvとbの発音の違いを聞き分けなければ、どっちの単語を相手が意図して話しているのかを理解できません。

bの発音は「バビブベボ ( ローマ字のba-bi-bu-be-bo ) 」に近いですが、vの発音は日本語には無い発音なので、音の出し方(上の歯で下唇を軽く触って発音する)から学ぶ必要があります。

このように英単語暗記と言っても、つづり字だけでなく、発音のやり方とリスニングの聞き分けも同時に身に付けないとその英単語は本当の意味で使い物にならないのです。

「ローマ字読み」を使って英単語のつづり字(スペル)だけをテスト用に暗記していた時代は終わったのです。

しかし多くのお子様は、親御様の指導も含めて「ローマ字読み」を使って英単語のつづり字を覚えるやり方から抜け出ていません。だから中学2年生になるまでに、約40%のお子様が英語嫌い、英語が苦手、と感じるようになる、という調査結果にも頷けます。

ローマ字読みから脱出すると、その先にあるのは・・

英単語は、つづり字と発音が密接に関係しています。

「ミラクルメソッド英単語暗記大作戦」を使って学習すれば、ローマ字と英語の違いを理解しローマ字読みから脱出できるだけでなく、英単語における「発音とつづり字の関係」もしっかりと頭に入れることができます。

昔の英語授業と違って、今の英語授業は音声学習に力を入れています。まずは授業の英文を「音(音声)」から暗記させる中学校が多いです。(定期テストには必ず「リスニング問題」が出題されます。)

だから、「ミラクルメソッド英単語暗記大作戦」を使って、「発音とつづり字の関係」を身につけたお子様は、多くの英単語とそのつづり字(スペル)を授業中に英文を音読している間に、ざっと「暗記」を済ませて家に帰ることができるようになります。すると家に帰って何度も英単語をノートに書いて覚えなくても、2〜3回書けば、それだけで正確なつづり字を覚えられるようになります。

英単語のつづり字(スペル)の暗記に時間を取られなくなるので、その時間を文法学習や例文暗記、長文読解、英作文などに使うことができます。

また、ミラクルメソッドで系統立てて身につけた発音とつづり字のスキルは、スピーキング・リスニング・リーディングに目に見える形で役に立ちます。

このように、中学校で英語に落ちこぼれないでついて行くために必要なことは、英語学習の初期に、英語と日本語の発音の仕組みの違いを理解し、正しい英語の発音を身につけ、その発音が反映されたつづり字の仕組みを身につけることです。

このことは、英語学習者にとっては基礎中の基礎ですが、日本の英語教育ではそれがしっかりできていないので、後になって落ちこぼれるお子様がたくさん出てしまうのです。

新中学生の保護者の皆様、特に中高一貫校にお子様を入学させた保護者の皆様、まだ間に合います。

是非お子様にミラクルメソッド の教材をご検討ください。

進学校での英語の落ちこぼれを防ぐのは中学入学前までの「英単語」学習

中学生になるまでにあとわずかになりました。中学受験をされない小学6年生のお子様は、卒業に向けて小学校生活の最後の締めくくりの毎日を過ごされていることと思います。また、中学受験を選んだお子様では、すでに志望校に決まったお子様もいらっしゃるでしょうし、最後の追い込みに頑張っているお子様もまだいらっしゃると思います。

中学校の勉強でまず気をつけることは?=英語に落ちこぼれないこと

中学校での最大の注意点は「英語」に落ちこぼれないことです。なぜなら、その後の受験や進学状況が大きく有利な方向に変わってくるからです。裏返せば英語が苦手になってしまうと、高校・大学の進学でとても不利になってしまいます。さらに、これからの日本では、大人になって就職する際にも英語が必要になるかもしれません。そういう世の中の流れについては保護者の皆さまの方がよくご存知かもしれません。

特に、せっかく苦労して合格を勝ち取った中高一貫校の英語には要注意です。過去のブログにも書きましたが、中高一貫進学校ではびっくりするようなスピードで英語授業が進んでいきます。それでも授業についていくことができるお子様が多いのは、小学生の間にある程度準備を済ませているお子様が多いからです。もし、小学生の間に英語の「読み書き」の準備ができていない場合、中高一貫進学校では中一の最初から大きなハンディになり、その後の英語に苦戦を強いられ英語がだんだん苦手になっていく可能性が大いにあります。

1学年下から大きく変わる日本の英語教育

かつてないグローバル化に対応するため文部科学省は2020年から大きく英語教育を変更します。この4月(2019年4月)から中学生になるお子様たちは、現学習指導要領で学ぶ最後の学年です。

一学年下の生徒たちはガラリと変わったカリキュラムで学ぶので、皆様の学年は、もし大学入試などで浪人してしまったら英語においてとても不利になる可能性があります。新しい指導要領で英語を学んだ一学年下のお子様たちは、英語学力について皆様の学年より優っている可能性があるからです。そういう下の学年と志望大学を巡って戦うのは大変です。

特に、2021年から大学入試に導入される予定の新しい学力検定方法は、民間の検定テストを使って英語の4技能を評価する方式となっています。英語の4技能とは、「読む」「聞く」「書く」「話す」ですが、これを民間の英語検定試験を使って測定するわけです。民間の英語検定試験とは、具体的には、実用英語技能検定(英検)、TOEFL iBT、IELTS(IELTS Australia)、TOEIC(L&R・S&W)、GTEC、TEAP、IELTS(British Counsil)、ケンブリッジ英語検定です。

これから中学校に入学されるお子様は、6年後に上記の検定試験のどれかを選んで受験し、大学入試に臨むわけです。保護者の皆様の中にはTOEICを受験された方もおられるかもしれません。民間の検定試験は結構大変ではありませんでしたか?

中学英語を初めて学ぶとき、一番何に気をつけるべきか

最初から英語に落ちこぼれないような勉強をすることです。

文部科学省が行なった外国語教育(英語教育)に関する結果に示されるように、中学生になって早い段階にお子様が英語を苦手になったり、嫌いになったりする最大の理由は「英単語が読めない」、「英単語が書けない」「暗記できない」というところにあります。その原因は日本のローマ字教育と大きな関係があります。

お子様は放っておかれると、自然にローマ字を手掛かりにして英語を勉強してしまいます。すると「ローマ字」と「英単語のつづり字」を混乱してしまいます。

そして英単語暗記やリーディング、リスニングにつまずいてしまい、その後の英語学習に大きな支障をきたすようになります。また、英語嫌いになってしまったり、英語が苦手だと感じるようになり、英語の学習への意欲を失ってしまいます。

「ローマ字読みから脱出」するにはどうしたら良いのか?

それは「本物」の英語を使って「本物」の英語を学ぶことです。

すなわち「英語」と「ローマ字」(日本語音)の違いをしっかり理解した上で、「ローマ字」を使わないで英語の学習をすることです。特に、2021年度からは「聞く」「話す」能力が、「読む」「書く」能力と同等に評価されるのです。ローマ字を使って英語を学習をしていたら、英語を聞き取ったり、正しい発音で話したりできるようになりません。

「ローマ字読みからの脱出」は、英語文字(アルファベット)を英語の発音でしっかり身につけるところからスタートします。アルファベットの各文字の読み方を「ローマ字読み」ではなく英語の発音で覚えていくのです。

例えば「u」はローマ字では「ウ」ですが、英語では暗い音色の「ア」となります。こんな風に、ローマ字を介さず、英語本来の発音を、英語の読み書きを初めて本格的に学ぶ中学1年生の時にきちんと身につけることが英語に落ちこぼれないための必要最低限の条件だと言えます。

私立中学では中学1年の1学期中間テストでの「苦手」の発見は遅すぎる?

お子様が中学校に入られて、「英語が難しい」とか「分からない」などと言われるのを耳にしたら、まずはお子様の英単語力の確認をしてみましょう。確認の方法は簡単です。学校で行われた英単語の小テストを見せてもらうか、中間テストで何点取れたかを見るだけで良いのです。

公立中学校の英語は、以前の授業に比べて進度が早くなりましたが、それでも中学1年の1学期中間テストがボロボロであっても、毎日30分〜1時間程度を英語の勉強に費やせば、次回の定期テストではその遅れを取り戻すことができます。

ところが、私立中学校に通うお子様はこうは行きません。特に「進学校」「名門」と呼ばれる中高一貫校では、中学1年の1学期中間テストでお子様の英語の苦手を発見した場合、高い確率で、その後、追いつけない可能性があります。なぜなら全ての教科の授業の進行速度が速く、その日に習った内容を復習し次の授業の予習をするための時間(多くの場合「宿題」として与えられる強制的な学習)に時間を取られてしまい、自分が苦手なことを克服するための時間が取れないことが多いからです。さらに暗記しなければいけない英単語や例文の数が半端な数ではありません。中学の最初に落ちこぼれてしまうと、6年後に大学受験に失敗し「浪人」するまで英語の再学習に時間を費やせなかった、というお子様もいました。

中高一貫の進学校に進学されるお子様は、中学入試終了後から中学入学までの2ヶ月間が勝負

名門私立中高一貫校、あるいは進学校に進学される予定のお子様は、4月の中学校入学までに、「発音とつづり字のルール」(フォニックスのルール)を身に付け、500語くらいの簡単な英単語をフォニックスに基づいて暗記しておけば、中学入学後のスピードの速い英語の授業にまず落ちこぼれることはないでしょう。

なぜなら、フォニックスで500語の英単語を暗記すれば、正しい発音で英単語が身に付くだけでなく英単語の「暗記の方法」が分かるので、授業中に習う単語の多くを、その場で暗記することができるようになるからです。

【ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦】を1冊仕上げれば、この「発音とつづり字のルール」と英単語500語を1〜2ヶ月で身につけることができます。そしてローマ字読みと英語読みの違いをしっかりと理解することができます。

詳しくは以下の動画をどうぞ:

https://www.youtube.com/watch?v=8uD5wDHkq_g

【ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦】はミラクルメソッド 英単語1200に無料で付いてきます。

英語に強い子は受験に強い

これまでの私たちの生徒さんを見てきて、確かに、英語ができるお子様は受験で随分有利になるものだ、と感じてきました。英語だけが良い成績で、残りの教科がボロボロであっても、まず、学校の先生の言い方が違ってきます。「お前、英語がここまでできるのだから、他教科も本気でやったらすごく伸びるんじゃないの?」「英語ができるんだから、こんなに全体の偏差値が低いのは勿体ないよ。」

こんな風に先生は、英語ができることを褒めているのか、他教科ができないことをけなしているのか分からないような言い方で子供に接してくれます。するとお子様も何となくその気になり、他教科も頑張るようになります。このように英語が牽引力となり最終的に志望校に合格していくお子様を数多く見てきました。

どうすれば英語に強くなれるか?

一人、忘れられない男子生徒がいます。お父様と幼少の頃に離別し、お母様が女手一つで育ててきた生徒さんです。経済的な理由から塾には行かず、ただ一つ選んだ習い事は私たちと英語を勉強することでした。

ミラクルメソッドで英単語の読み書きを学べば公立中学校の文科省検定教科書が小学生でも読めるようになります。私たちは小学生の子供たちと中学校の教科書を使いながらゲームをしたり、ネイティブ講師と「英語あそび」の中で音読競争をしたりしたものです。

小学生の間に読み書きをしっかりマスターした子供たちは、中学校に入ったら自分の言いたい意見が英語で言え、そして相手が英語で伝えてくる話の内容を「正確」に把握できるように「文法」学習に集中できます。

小学生時代に英単語の読み書きを習得したこの男子生徒も、公立中学校時代、英語を得意科目として過ごし、英語と数学が他教科の配点の2倍になる公立高校を受験しそこに進学しました。

英語が「得意」なお子様にこそ、英語力を伸ばすための投資を

高校時代の彼はクラブに入らず、コンビニでバイトして高校から始めたヒップ・ホップのダンスを習いながら過ごしました。バイドはダンスの費用を賄うためにしていました。高校2年生の夏休みに英語の得意な彼を見て、おばあ様がオーストラリア留学をプレゼントしました。このプログラムはホームステイをしながら地元の私立中学校に生徒の一人として通うという内容で現地の生徒に混じって同じ勉強をするというものでした。1ヶ月間のオーストラリア留学から帰ってきた彼は、突然、英語の模擬試験で高得点を取るようになりました。マーク模試で正答率90%以上、記述模試では偏差値60台半ばをキープするようになりました。

地方の公立高校なので、卒業生のほとんどは地元の国公立大学(旧帝大ではない)、私大、そして名門を狙うお子様は関西の有名私大へと進学します。旧帝大に進学するのは一学年280名中、毎年数名で、早慶は毎年1〜2名です。

彼の第一志望は明治大学・法学部で、英語のお陰で問題なく合格しました。センター試験では発音問題と文法問題の各1問を落とし196点でしたが、もともと私大希望だったので高得点にも関わらず受験には使いませんでした。

英語が得意な子は予想外の道が開ける?

予想外の出来事が起きたのは、力試しで受けた早稲田大学に合格してしまったことです。ただし合格した学部は法学部ではなかったため、本人は当初から希望していた明治大学に進学しようとしました。するとお母様、ご親戚、学校の担任、進路指導の先生などみんながいっせいに口をそろえて、早稲田大学に進学すべきだ、と言い明治大学進学に反対しました。

周囲の大反対に遭いながら、本人も迷いに迷って最終的に決めたのは、明治大学ではなく早稲田大学への進学でした。彼が早稲田大学に決めた理由がおもしろかったのですが、彼曰く、「これだけ迷うということは、早稲田大学に行きたいという気持ちが、ぼくの中にもあるのだと思う。本当に明治大学に行きたいならここまで迷わない筈(はず)だから。」

大学生になった彼と再び話をする機会に恵まれたのは、自慢の英語力に磨きをかけるため1年間の海外留学を計画し、彼が留学のための奨学金制度を探している時でした。高校時代の短期オーストラリア留学がよほど楽しく、また英語学力の飛躍的向上につながったという思いから、自分のスキルをもう一段階磨きたいという結論に至ったようです。もちろんこの留学が就職に有利になるだろうことはここで言うまでもありませんね。

早稲田大学ではヒップ・ホップのダンス部に入り、髪の毛が金髪になっていたのが印象的でした。一目で、満足のいく大学生活を送っていることが分かりました。

「英語」が得意であるということの意味

このように「英語」が得意であるというのは、他教科が得意である場合より少し展開が違ってきます。

まず、有名私立大学を目指す場合、入試が圧倒的に有利になるという点です。慶應大学や早稲田大学の英語の問題は(とくに慶應大学では)難易度が高く、英語がかなり得意なお子様でなければ点数が取れません。逆に言えば他教科は競争試験において差がつきにくくても、英語では大きな得点差をつけることができます。

また、受験時に選べる選択科目では「得点調整」というものがあります。これは教科間の難易度の差から生まれる不公平を正すためのものです。ある教科が「できた」と思っても、蓋を開けてみたら得点調節のために減点され合格に結びつかなかったという例を何度も見てきました。その点、英語は必須科目であることが多く、得点調整の対象外であるため、特に文系の学部の場合“英語ができた=合格”となるケースを数多く見ることができます。

またこのブログで取り上げた生徒さんのように、英語の得意なお子様は、英語を「学校だけ」の勉強にとどまらせず、自分の人生の中にその学習やスキルを組み込み、「楽しみながら」、あるいは「やりがいを感じながら」、生涯にわたり英語学習を続けていくという側面もあります。留学に挑戦してみたり、会社の海外支社に勤務するなど、英語はお子様の人生に入りこみ、お子様の人生をより豊かにするのです。

英語に強い子に育てるにはどうしたら良いのか?

できれば、中学校からは「文法」学習に徹底して取り組めるように、英単語の読み書きの「基礎的な学習」を小学生の間に済ませておくことです。

難しい学習ではありません。「基礎」だけで良いのです。ミラクルメソッドシリーズのうちミラクルメソッド英単語暗記大作戦では、この、英単語のつづり字の「基礎」が楽しく、正しく身につけられるようになっています。

小学生の間、英単語の読み書きの「基礎的な学習」が済んでいれば、英単語に手を取られることなしに、本当の意味で英語の実力が身につく学習に専念できます。言い換えれば、英単語でウロウロしているような勉強法では、英語をスラスラ話したり、読んだり、書いたりするようなレベルの英語力を身につけるまで相当な時間がかかってしまいます。むしろ「英語が苦手」な状況にまっしぐらに落ちこむ危険性が大いにあります。

長文読解、英作文、スピーキングをきちんとできるようになるためには、相応の文法学習が必要です。文法は、一つの事項を学んだら、その上に次の事柄が積み上げていく、そのような性質の学習となっています。ですから、中学校の最初から、各単元を「取りこぼし」なく着実に身につけていく必要があります。

小学生の間に英単語を一部でも読んだり書いたりできるスキルを身につけておけば、中学校以降に、どんなに有利に英語を学んでいけるか、もうお分かりいただけましたね?

英語の苦手な中学生が高校受験で気づいた「英単語が読めない」落とし穴

「英語が何とかならないでしょうか・・」と公立中学3年生のお母様が来られたのは春も終わりの頃でした。息子さんは来春高校受験を控えており、お母様は必死の形相でした。どうしても市内の公立高校の中堅校に合格したいとのこと。その日から中学校で習った英文法を中学1年生から復習しながら、秋にはようやく過去問にある長文読解問題に取り組めるまでにこぎつけました。

公立中学校から公立高校への受験なので、入試問題は基礎学力を問う素直な良問で、私立高校や名門進学校のような「奇を衒(てら)す」ような問題はありません。長文問題では、教科書に出ていない単語は必ず問題の末尾に日本語の意味が載せてあるほど、「義務教育」で培った英語学力を判定するための問題になっています。ところが、この生徒さんの場合、問題文にある文法も英単語もクリアしているはずなのに長文問題がさっぱり解けません。

これは不思議なことだと思いました。
学校で習って暗記しているはずの英単語(学校の定期テストではつづり字まで完答してクリアしてきた英単語)が長文問題の中に出てきたら読み取れない(「認識」できない)のです。

なぜ一度覚えたはずの英単語が初めて読む英文に出ていたら読み取れないのか?

これは、英語が苦手な高校生にも広く見られる現象です。キクタン、ユメタン、英単語ターゲットなど様々な英単語教材を使ってせっかく英単語を覚えても、長文問題に同じ英単語があった場合、それが自分の覚えた英単語だと気がつかず、知らない単語だと思ってしまうのです。

理由は2つ考えられます。
一つは、ローマ字読みでつづり字だけを覚えていて「音声」としては記憶していない点が考えられます。「音」で覚えていない英単語は脳内で言語として認識されません。日本語でも英語でも言えることなのですが、文字は脳内で「音」として認識されて、はじめてその言葉の持つ「意味」が脳で把握されるのです。

日本語の「犬」を例に取りましょう。「犬」は目を通して視覚情報として脳内に送られ、脳内で「文字の分析」が行われます。そしてそれが「いぬ」という発音だと認識されてその文字が犬を意味していることが分かるのです。だから、英単語も「正しい」発音で暗記する必要があります。

トップページにも書いていますが、正しい発音で暗記する方が、英単語の暗記もはるかに楽です。音とつづり字が結び付けば、一度にたくさんの英単語を身に付けることも可能です。

英単語のつづり字を見て正しく「音読」できない!?

もう一つの理由は、英単語のつづり字を見て正しく「音読」できないことが考えられます。長文問題に出てきた単語のつづり字を、しっかりと読まずに、出だしのつづり字だけを見て自分の知っている類似のつづり字の単語に置き換えて読んでしまうのです。

この中学3年生の場合、まさにここに問題がありました。

例えば最近この生徒は中学校でexperience(イクスペアリエンス、経験)という単語を習いました。塾で取り組んだ公立高校の入学試験に expectation(イクスペクテイション、期待)という単語が出ていました。もちろん問題文の最後には「expectation:期待」と単語の意味も与えられているのですが、この生徒は初めて目にするexpectation(期待)という単語をexperience(経験)という単語と勘違いしてしまい、長文の最後に与えられている新出単語をチェックしようという発想すら頭に浮かびませんでした。結局、何度も出てくるexpectationという単語の意味を「経験」という意味だと勘違いして読み進んだ結果、文脈を完全に見失い、全く意味不明の話となってしまったわけです。もちろん問題の解答は長文の内容が分からないので当てずっぽうの答えとなり悲惨な点数になりました。

つづり字の「読み方」は誰も教えてくれない = 自分で学習するしかない!

英文法などは塾でも家庭教師でも中学1年生の範囲からていねいに教わることも可能でしょう。しかしつづり字を正しく読む訓練は塾ではやってくれません。自分で勉強するしか方法は無いのです。

英単語のつづり字が正しく読めないから長文問題の点数を失っていることが分かったこの中学3年生は、現在【ミラクルメソッド英単語1200】を使って、急ピッチで「発音とつづり字」のルールを勉強中です。英単語を着実に読めるようになりながら、同時に新しい英単語がたくさん暗記できるということでこの教材に出会えて良かった、と言っています。

将来の「英語嫌い」「英語苦手」を防ぐために

実は、英単語は初めて学習する時から「発音とつづり字」のルールを使って身につけていくことが将来の「英語嫌い」「英語苦手」を防ぐことにつながります。そういう意味で、【ミラクルメソッド英単語1200】の学習のスタートは小学生からが最適です。できれば中学1年生の夏休みまでに最後まで終えておけば、その後の英語学習に大いに役に立つでしょう。

中学3年生で、文法はできているのに長文読解ができないお子様、英単語は正しく読めていますか?

中学英語における英単語の効果的な覚え方

中学英語における単語の効果的な覚え方―「音を使った暗記法」―

■中学英語と単語力の関係

大学英語やTOEICとは異なり、中学英語で覚えるべき単語の数は、ある程度限られています。

したがって、コンプリートすることも十分可能です。

むしろコンプリートしておくことで、高校英語、大学英語の土台をつくることができます。

中学英語に限らず、単語の意味を理解できなければ、長文問題でも苦労しますよね。

つまり、長文や短文問題は単語の集合体なのです。

そう考えると、いかに単語力が重要なのかがわかります。

今回紹介する覚え方は、どれも覚えやすく、忘れにくくするための暗記法です。

一度覚えた単語をできるだけ鮮明に思い出し、時間が経過しても忘れないように覚えなければ、単語を覚える意味がありません。

したがって、単語を覚えたつもりでも、テストでよく失敗する方や、時間と共に忘れてしまう方には特にオススメですよ。

■書いて覚える方法は基本、でもやり方を間違えると時間の浪費に・・

英単語をノートにたくさん書いて覚える方も多いですよね。

これはとても効果のある方法です・・と言いたいところですが、実は、暗記するために単語をたくさん書くのは時間のムダだと私たちは考えています。単語は効率よく短時間で覚え、浮いた時間は文法や長文読解、英作文の勉強に回す方がお子様にとってはるかに得になるのでは?

そもそも英単語をノートにたくさん書いて覚えようと努力する間に、その作業量の多さとしんどさにギブ・アップし、早々と英語からリタイアしてしまう中学1年生の多いこと!つまり、英語嫌い、英語苦手になってしまうのです。英単語の暗記方法はお子様の英語嫌い、英語苦手を防ぐための大きなポイントになりそうです。

実は、普通の長さの単語であれば、通常、2回書くだけで暗記できます。2回で覚えられなかった場合、3回目で「決める」。ややこしい単語は最高5回書くまでで覚える。これが「音」を使って覚えるやり方です。音を使って単語を覚える場合「書く回数」は普通のやり方で書いて覚える場合に比べると格段に少なくて済むのです。

■音を使って暗記すれば楽に覚えられる

それでは、音を使って暗記する方法をお教えしましょう。

1.  新しい単語を覚える時はまず「発音」、その単語の「読み方」を真っ先に覚えて下さい。

2. 文字を見て何度も口に出して発音して下さい。

単語の読み方(発音)が分からない時は、学校が交付している音声教材(CDなど)を使ったり、電子辞書をお持ちの方は最近では単語の発音を収録していますのでそういうものを使って、まずは発音を調べて下さい。

発音記号が読めれば、そういう電子機器の無いときにも大きな助けになります。ミラクルメソッド【英単語1200】では、そんな風にどんな時でも困らないように発音記号も同時に学べるよう構成されています。

3.  発音で単語を覚えたのちには、その単語の発音をつづり字に結びつけます。

ここで役に立つのがフォニックスの知識です。

ミラクルメソッド【英単語暗記大作戦】では、このフォニックスの知識を「音声クイズ」を解くことで身につけることができます。小学生の低学年のお子様から使えます。中学1年生にとっては「楽勝」教材です。

さて、発音で覚えた英単語をフォニックスの知識を使って「つづり字」と結びつける。ここまでは「目で見るだけ」でやってしまいます。

そして次に手を動かすことで体に覚えさせる、つまり「書く」という作業を通して脳に「つづり字」を叩き込んで暗記するのです。

4.  口に出して発音しながら、フォニックスの理論で理解しているつづり字を実際に書いてみます。この時、もちろん暗記しようとしている単語は「見ないで」書いて下さい。一回で書けた場合、すでに暗記できています。あとは「発音」を忘れないようにすれば、「つづり字」を忘れることは無いでしょう。

1回目でつづり字がうまく書けなかった場合、正しいつづり字と比較してどこを間違ったかチェックします。間違いを把握したら、再び、つづり字を書いて下さい。もちろん暗記しようとしている単語は見てはいけません。発音を口に出して言いながら自分の力で書くのです。2回目で書ければ暗記できています。心配であればもう一回書いて下さい。正しく書ければ暗記できています。

5.  可能であれば1週間後、または試験前にもう一回書いて見てください。ここで書ければ、もう忘れることはないでしょう。

こうやって、英単語を効率よく覚えることができれば、学習エネルギーを英文読解や英作文、そして英文法の演習などに向けることができますので、英語がどんどん得意になっていくことでしょう。

■単語のイメージを具現化する

これまでは単語のつづり字の暗記法を書いてきましたが、単語の「意味」の覚え方について少し書いてみま小。単語の意味を特定の「日本語訳」で覚えてしまうと、後々その訳語に合わない使い方をされた時に、さっぱり意味が分からない、ということになります。

だから、できれば単語の意味を具体的にイメージしながら覚えると効果的です。

たとえば at という前置詞、日本語訳なら1番に「〜に」と書いてあります。

I’m at school. (私は学校にいます)

でも Look at the blackboard.(黒板を見なさい).

だと「〜に」ではなく「〜を」になっているので、「〜に」という日本語訳で覚えている人は困ってしまいます。

それでは単語の意味を具体的にイメージしてみるとどうなるでしょうか?

at のイメージは「点」です。場所であれ、時間であれ、その「一点」を指し示すときに使うのが at なのです。

I’m at school. 学校という「一点」に私はいる。

Look at the blackboard. 黒板という「一点」に目を向けなさい。

I got up at six this morning. 6時という時間の「一点」で起きた。

実際にat が指し示している「一点」を思い浮かべながらatを覚えます。

すると、忘れにくくなるだけでなく、自由自在にatを使いこなせるようになります。

こんな風にテストの文章でatを読んだ際、頭の中で日本語訳に変換する前に、「指し示す一点はどこだっけ?」という風に、イメージが先行して思い浮かぶのが理想的です。

これは名詞や動詞、形容詞など、すべての英単語に言えることなので、積極的に実践してみましょう。

■せっかく覚えた単語の発音を忘れないためには?

英単語暗記を持続させるための一番良い方法は、その単語の「音」を忘れないことです。「音」さえ覚えていれば、フォニックスの知識からつづり字が書けるからです。

単語の発音を覚えておくために、時々音読をするのが良いでしょう。

しかし単語ばかりを音読するのはちっとも楽しくありません。お父様やお母様は高校時代に「XX単」「英単語暗記何千語」みたいな単語集の暗記を経験されたかと思いますが、単語の羅列は全然楽しくないですよね。

やはり音読は文章です。文章や会話文を読むととても楽しいです。

音声教材の後について、何度か音読したのち、自分の力で何度も繰り返して音読し、できればそこに書いてある文章を全部でなくても、ところどころでも暗記してしまうくらいの音読学習がオススメです。すると熟語や短文も自然に頭に入ってきます。

もちろんこの段階に到達するためには、繰り返しになりますが、個々の単語の発音を基本に、ていねいな暗記が必要です。

以上のように、中学英語において単語力は必要不可欠です。

より多くの単語を覚えておけば、それだけ英語力がアップする可能性が高まりますよ。

今回紹介した覚え方は、小学生の間に身につけておくととても役立ちます。

もちろん中学1年生の皆さんには特におすすめです。まだ間に合います。ぜひ早急にやってみてください!

英単語暗記 ー「思い出す」学習法が記憶を確かなものにする

前回のブログで、「英単語を覚えられない子は記憶の定着を怠(おこた)っている」と書きましたが、どんな風に怠っているかを説明しましょう。

実は記憶には2種類あり、それぞれ「短期記憶」「長期記憶」と呼ばれています。

「短期記憶」とは、外部から得られた情報を一時的に保持する記憶で、たったの数十秒から数十分で消えて行きます。

「長期記憶」は、比較的長期間に保持される記憶のことで、主に年単位で記憶されます。

英単語や英文を初めて学習したときは、まずは「短期記憶」として頭に収められます。短期記憶は数十秒から数十分で無くなってしまいます(つまり忘れてしまうのです)。英単語・英文は、長期記憶で記憶しなければ、役に立たちません。

どうすれば、せっかく一時的にでも暗記した英単語を、いつまでも頭に残る長期記憶にすることができるのでしょうか?

それは「思い出す」という作業を定期的に行うのです。以下にその手順を書きます:

(1)学校の授業で英単語や英文を学ぶときにすること。

先生の説明を、できるだけその場で「理解」する。(「理解」は暗記を手助けするので、まずは「理解」に重きをおいて下さい)

(2)習った当日の夜に、習ったことを思い出す。「理解した」内容を思い出す。

初めて習った英単語や英文は、思い出して書いてみる。【15〜30分程度の学習】

(3)習った翌日の夜に、短時間で良いので前の日に習ったことを思い出してみる。前の晩に書いた単語を書いてみる。【10〜20分程度の学習】

(4)一週間後に習ったことを思い出してみて思い出せたら、その英単語や英文は長期記憶になっています。【10分程度の学習】

(5)これを毎日習った内容に対して積み重ねて行く

このように「短期記憶」で一時的に暗記した内容は繰り返して思い出さないと長期記憶になりません。

夕方に塾に行くお子様も多いでしょう。すると日中に学校で学んだ内容を「思い出す作業」(長期記憶にする作業)ができなくなってしまいます。そういう場合は、お風呂の時間やトイレの時間を利用するのも一つの方法ですが、とにかく「思い出す」時間を確保することが重要です。

個人的な意見ですが、学校で学んだことを長期記憶に移す作業の時間を奪うほど、子供を塾に長時間拘束するやり方には反対です。「塾漬け」のお子様ほど学力が伸びません。「塾漬け」はお子様の思考力を奪い、暗記のための時間を確保できなくなります。

幼稚園児から高校生まで英語学習を指導する中で、様々なお子様の大学受験を手伝ってきましたが、最終的に大学受験に成功するお子様は、「自己学習 self-learning」のできるお子様でした。塾を必要最小限に抑え、自分にとって本当に必要な学習を見極めることのできるお子様、「短期記憶」を「長期記憶」に持っていくための「時間の確保」の重要性を知っておりそれを実践できるお子様、「理解」していなければ真の暗記ができないことを体で知っているお子様、そういうお子様こそ、最終的に難易度の高い大学へと進学していきました。

暗記にはコツがあります。そのコツを身につければ、暗記に費やす時間を、本質を理解するための奥深い学習に使うことができます。

ミラクルメソッド 英単語1200は、英単語を覚えやすく分類しています。このやり方は、できれば中学1年生になる前、つまり小学生の間に身につけて欲しい内容ですが、中学1年生になる直前、あるいは中学1年生の夏休みで学習しても構いません。

今回のブログで書いた内容、短期記憶を長期記憶に持って行くための反復学習は、中学1年生の英語学習にぜひ利用してみて下さい。英単語だけでなく、学校の教科書で習う英文や、試験のための暗唱例文の暗記にも使えます。

英単語暗記の「得意」と「苦手」を分ける2つのポイント

今回は、英単語暗記の「得意」と「苦手」を分ける2つのポイントについて説明します。

なぜ英単語の暗記が苦手なのか

学年ごとに覚えるべき量の英単語があり、受験にあたって必須と言われている数々の英単語があります。

日々の学校の試験をクリアする上でも、受験英語に打ち勝つ上でも単語力は欠かせませんが、暗記できる子となかなか暗記できない子の違いも大きいのではないでしょうか。

覚えるスピードが早い子の特徴として、単語をイメージで覚える点が挙げられます。

単語の意味をイメージして覚えるのがベストですが、そのほか受験対策向けに作られた語呂合わせや言葉のイメージを使って暗記したり(例:embarrass = エム(M:マゾであることを)をバラす →恥ずかしい、きまりが悪い)、単語を分解して頭に入れるなど、独自のイメージ法で単語を脳裏に焼き付け覚えてしまうという作業がおのずと頭の中で行われているのです。

これに対して覚えられない子はイメージ化や可視化ができず、その単語を頭から丸ごと覚えようとするので、単語が長くなり、複雑化するほど覚えにくくなっていきます。

英単語を「発音とつづり字のルール」(フォニックス)を使ってイメージ化、可視化して暗記する方法を、小学生のお子様に分かりやすく、具体的に示した教材が、【ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦】になります。

また、単語をつづり字の特徴から分解して頭に入れる方法を学べるのが【ミラクルメソッド 英単語1200】となります。

これらの教材は、「音声」を「英単語のつづり字」に結びつけながら、同時にイラストを使って英単語の意味をイメージとして伝えますので、「リスニング」「スピーキング」のスキルもしっかり身につけることができます。

反復練習が嫌い

英単語暗記が苦手なお子様の特徴として反復トレーニングや同じことを何度も繰り返すことが嫌いという特徴も見られます。

英単語にしても漢字にしても、一度書いて覚えられるものではありません。

ライティングにしても、口に出して覚えるにしてもそうですが、一度や二度頭に入れたり、口に出したり、書いてみて「覚えた」と流してしまっては、おそらくその記憶は持続しないでしょう。

英単語が暗記できる子は一度で覚えられてしまうスマートな頭脳があるのではなく、何度となく復習し、少し時間を空けてはまたイチから見直して、記憶を呼び覚まし、記憶の定着を図っています。

英単語を覚えられない子はこの記憶の定着を怠っているケースが少なくありません。

つまり、暗記できないというより、「忘れて」しまうのです。

ですから、一生懸命やっているつもりなのに覚えられないという場合は、とにかく数をこなそうとして一度で暗記学習を終わりにするのではなく、記憶の特性を踏まえたやり方で行うことが効果的です。

それは、英単語は幾つかに的を絞ってそれを完璧に忘れないようになるまで反復をして記憶を定着させるやり方です。。次回のブログでは、この「記憶の特性を踏まえた暗記法」についてお伝えします。

お子様を、英語の苦手な大人にしないために

小学生の頃、小学校で習う英語が大好きだった子供達が、英語嫌い、英語が苦手の方向に方向転換していくのは、中学1年生になってからです。

その方向転換のきっかけは、英語の読み書きの学習、すなわち文字と英単語学習になります。

なぜ「文字」が入ってきた途端、あんなに楽しかった英語が楽しくなくなるのでしょうか?

それは英語が得意な大人と苦手な大人を観察してみれば分かります。

英語が得意な大人は積極的に外国人と触れ合おうとします。道に困った外国人がいたら話しかけて教えてあげるし、外国人が集まるバーに行って積極的に話しかけたりします。彼らの英語は、最初はそこまで上手ではないかもしれません。でも着実に上達していきます。そして最終的に英語の得意な大人になっていきます。

それに対して、英語が苦手な人に共通するのが、単語やフレーズ、文法や例文などを「暗記」する学習に時間を費やします。実際に英語で話をする前の段階に努力を注ぐわけです。そしてその後、会話するまでになるかというと、なかなかその段階には至らないのです。理由は単純です。文字を頼りに学習していると、とっさの「声」が出てこないのです。英会話は常にとっさの身体反応である側面があります。言いたい言葉を相手に分かる「発音」でとっさに言う。なぜとっさに言えないのでしょうか?

それは、中学1年生から始まる英語の義務教育で文字を教える時、発音とセットで教えないからです。「えっ?発音の問題は山ほど解かされたよ」と思われる方も多いでしょう。でもその学び方は、実際に外国人を前にして自分の口から出る「発音」には全く役に立っていないのです。

このように日本の英語教育では、あんなに楽しかった英語の学習が、中学に入って文字が出てきた途端、「音」を失ってしまうのです。発音の勉強さえも、問題集の、すなわち紙の上の発音問題に置き換えられてしまうのです。その一方で「リスニング」問題は必ずテストに出るようになりました。だから、音を失った学習をメインに据えて勉強させながら、リスニングはしっかり聞き取りなさい、と言われても、子供達には聞き取れるはずがありません。こうやって子供たちは、英語嫌い、英語苦手へと変わってしまうのです。

英語の得意な大人は、声に出して英語を言うことのできる人たちです。彼らは文字学習と同じくらい、音声を使った英語学習をしてきているのです。自分が発音できる単語は聞き取ることができます。(裏返せば自分が発音できない単語は聞き取るのが難しくなります。)だから、英語の話せる人はリスニングも得意なのです。

この「発音」の訓練は、文字学習とセットで行うのが最も効果的です。そして実は、お子様が英語文字(アルファベット)を初めて学ぶ時から発音を意識してスタートすると将来のお子様の英語嫌い、英語苦手を予防することができるのです。

 

英語に苦手意識を持ち始めた中学1年生

中学生の皆様にとって、そろそろ英語に苦手意識が芽生える時期になりました。

そこで質問です。

中学1年生のお子様を持つ保護者の皆様、一学期の英語のテストはどうでしたか? あるいは通知表はどうでしたか?

もし英語の成績を見てショックを受けられたお子様、あるいは保護者の方々がいらっしゃればお伝えしたい事があります。

それは、「今なら」この夏休みで取り返せる、という事です。中学1年生で英語に苦手感を持ち始める原因のほとんどは、英単語暗記正しいつづり字が書けないという悩みからです。まだ難しい文法は出てきていません。この段階で英語につまずくのは英単語と相場が決まっているのです。

中学1年生の夏休みに「英単語暗記の方法」をマスターしましょう! そうすれば、2学期以降の英語学習に大きな違いが出てきます。

それではどうやったら良いのか?ですが、もちろん、「ミラクルメソッド 英単語暗記大作戦」の登場です!

ミッション4の「ミラクル・耳トレ(ーニング)」から始めて下さい。ミッションの内容は「スペルを聞き分けることのできる耳を作れ」です。

以後のミッションを済ませた後、ミラクルメソッド 英単語1200へと進み、英単語500〜1000語を夏休み中にマスターしてしまいましょう!

簡単です。やるかやらないか、それだけです。

英単語と高校入試

ある公立中学3年生の男子が、来年の公立高校受験のために受験勉強を始めました。私たちの街では、公立高校の試験は市内全ての公立高校に共通です。

成績順に希望高校へと振り分けられていきます。

この私たちの公立高校の入試が近年、大きく変わりました。それまで、記号問題や英文和訳が主体で、英作文は簡単なものが少しあるだけだったのが、最近の入試では:

・リスニングで英語の質問を聞いて、解答用紙に「英作文」で答える

・読解問題のうち、会話文の一部が抜けていて「あなたならどう答えますか、3文程度の英文で答えなさい」という問題

・「〜についてあなたの考えを40字程度の英文で書きなさい」という自由英作文

など、自分の意見を英語で表現する問題が主となりました。

英作文が正しく書けるためには、文法はもちろん重要ですが、その前に英単語のつづり字が「正しく」書けなくては、門前払いとなりアウトです!

これまで英単語の勉強を試験前の一夜漬けでしのいできたその生徒は、つづり字の勉強からのスタートとなりました。

まず最初につまずいたのが英語の「名前」が書けない、ということでした。

「名前」=「ローマ字」

という先入観があり、「スミス先生」を、Mr. Sumisuと書きました。  (正しいつづり字は、Mr.  Smith)

前々回のブログで、スミス先生のつづり字が書けなかった「高校1年生」の話を書きましたが、この中学3年生も書けませんでした。

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英語が苦手な中学2年生以上のお子様をお持ちの保護者の皆様、お子様の英語の「苦手度」あるいは「深刻度」をチェックする良い方法があります。それは、「スミス先生」をお子様に英語で書いてもらうことです。

もしお子様が、Mr.  Smith ではなくMr. Sumisu と書いたら、お子様の英語はかなり深刻な状況にあると言えます。

Mr. Smith の th は、ローマ字(日本語)には無いつづり字です。もちろん発音も日本語にはありません。この thが書けない、そして読めないとなると、英語の最初の最初でつまずいていると言えます。

その他、マイク(Mike) やジェーン(Jane)のつづり字をお子様に書いてもらってください。 これらのつづり字も英語独特のつづりり字である、マジックeの法則を使ったつづり字です。

Mr. Smith や Mike や Jane  が書けなかったお子様をお持ちの皆様、たとえお子様が中学3年生であろうが、高校1年生であろうが決して遅くありません。

ミラクルメソッド英単語大作戦からスタートしてください。そうすれば、英単語があっという間に「正しく」書けるようになります。そう、英単語の「ミラクル」が起きるのです!!